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"住まいの日記帳"


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No.19 茶室 Jan.17.2003 Fri

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・左の画像:「TEA百科」より引用
http://www.teahyakka.com

・右の写真:今日作成した茶室


先日、お打ち合わせをさせて頂いたF邸のプランニングの作業を行った。

F邸は、先日の日記にも書いたが他社と競合をしているお客様である。1月19日16時にお会いしプランとおおよその金額のご提示をする予定となっている。

2世帯住宅だが玄関、風呂は共用である。1階は3LDK、2階は2LDK+書斎+ランドリー+小屋裏収納が付いている。プランは、外観のデザイン性を重視しながら大方のレイアウトは約3時間で作ることが出来た。その後、外観のパースなど出すため、約2時間かけてCADに入力を行い作業を一時終えた。仕上げは、明日の夜に行う予定。退社は午後21時であった。

第一種低層住居専用地域に位置するF邸の規模は約52坪。指定容積率100%に対し99.93%まで使うプランが出来た。

今日のプランで特徴的なことは、1階の3LDKの内、一つはピアノルーム、もう一つは茶室であること。

ピアノルームは、将来ピアノ教室を行うことが出来る広さにすることと防音室にすることを望まれている。防音工事は、費用がかさむが防音用の建材は多くあり、プラン上、幾つかの注意点を把握していれば難易度はそれほど高くはない。むしろ今回は、お使いになられるのは2階の若奥様なので、2階からの動線や、教室の場合での玄関からの動線、そしてお母様に対する配慮がポイントとなった。

そして、もう一つが茶室である。茶室は大変奥が深く、流派によっても作り方が異なる。また、自分自身、茶室の経験は乏しく本格的なものとなると少し身構えてしまう感がある。 

茶室は、炉や水屋、床の間の設えなどの道具のほかに、その茶道を知り流儀を知らなければなかなか難しいものである。その心得に詳しくない自分としては、最低限の知識を生かしながら図面化し、後はお客様とご一緒に作り上げていくことになる。

今日は、タタキ台としての茶室を作ってみた。茶室を望まれているお母様とはまだお会いしたことは無く、息子様から聞いただけなので詳しいところはわからない。また、若奥様からは寝室にもなるような形で6帖ぐらい欲しいなどとも言われているので、それほど本格的なものを望まれてはいないのかもしれないが、一応まとめてみた。

F邸としての全体的な間取りから、出来る限り茶室の考え方を組み入れることがポイントとなった。特に畳の敷き方、床の間の勝手、各出入り口の位置などが主である。広縁もご要望にあり、なかなか茶室の基本的な間取りにはしにくいが茶室としての図面を作成した。

今日の茶室が明後日のお打ち合わせで、お客様にどのような反応をさせるかはわからないが、何分どこまで望まれているかが不明なので、明日仕上げをしてお打ち合わせに望むことになる。

今回もそうだが、和室や茶室は奥が深く、入れば入り込むほど面白い。まだまだ勉強の身ではあるが、どことなくオリジナリティーを出したくなってしまうところでもある。



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