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"住まいの日記帳"


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No.22 素敵なお住まい Jan.26.2003 Sun

今月12日よりお打ち合わせをさせて頂いているF邸お客様とのお打ち合わせが本日の午後17時半より当展示場にて行われた。

ここのところの日記帳で綴っているお客様である。

本日は第2回目のプランのご提示であり、住林さんとの第2ラウンドでもある。

先週の19日の初回プランにおいては、住林さんに軍配が上がったと考えていた。そこでここ一週間は、設計士としてプラン上の挽回策を模索し続けていた。

お客様がお気に召された住林さんのプランの良いところは、もちろん勉強させて頂くが、あくまで我々は我々の視点、考え方で住まいをご提案させて頂く。この点については、担当の営業にも確認をしておく。ご契約をして頂いても、して頂けなくても住まいの責任はその設計士と営業マン、最終的には当社にあるからである。そしてお客様には、住林さんと当社の住まいの考え方を公平に比較して頂いてから、ご判断を頂きたいのである。

昨日の昼ごろ完成した2回目のF邸プランもやはり19日にお話をさせて頂いている住まいの考え方に基づいたプランである。19日は、お打ち合わせもやや盛り下がった感じであったが、やっぱりベストと考えているプランなので、基本的なコンセプトは変えにくい。もちろん細かい所での変更はあるし、住まい方も人それぞれである。でもその人にとっての基本的に良いと思える住まいのご提案は早々変わらないのである。だから、他社さんと競合していても我々の基本的提案はそうは変わらない。
このことは、今日のお打ち合わせで如実に現れることになった。

お打ち合わせの最初にお客様から前回ご提示しているプランについてのご感想を頂くことになった。

先日は、ご提示した直後なだけにお客様ご自身ピンとこなく、一見、住林さんのプランを評価していたが、後からじっくり見るとかなりの部分で我々のプランに好評とのことだった。全く考え方が異なるプランであるが、我々が当初より、隣家が迫りすぎていて日当たりはほとんど期待できないところに、南と言えどもあえてお庭を作らなかった意図をご理解もして頂いていた。その意図により多くの部分で間取り上の恩恵を受けていること、また、個々のゾーンに対する考え方とその配置についてもご理解と評価をして頂いていた。

初回プランは、1週間が経ち完全に逆転ということになった。また、本日ご提案をしたプランについては、特に2階について正直なところお客様からかなりの好評を得ることが出来た。極力、廊下などの面積はLD側に持っていき、無駄の少ないプランを目指しており、また、住林さんとは異なるゾーニングについてもその考え方と生活イメージングをご理解いただくことが出来た。

結果的に、1階については前回のもの、2階については今回のものを融合させて外観は前回のイメージで、再度ご提示をさせて頂くことになった。プランについては、完全に住林さんをリードする形になったと考えられる。そして、プランは次週ほぼ確定となるだろう。もちろん細かいところはこれからだが、大枠が決まることになる。

また、本日は金額もご提示させて頂いた。まだ概算ではあるが、きちんと積算されているのでかなり正確でもある。ただ、やはり金額をご覧頂き少し驚かれていた。もちろん、相応のプランと仕様であることをご理解して頂いていると思うので、我々としても正直にお話をするしかない。

今までお打ち合わせをして頂いて、お客様がお望みのものもある程度わかっている。我々も出来るだけご要望のお住まいにしたいし、安いからと言って住まいの性能を落とすことも絶対に出来ない。今後、数十年間住まいの性能を維持しなくてはいけないのである。
また、言い変えれば然るべき住まいの性能は、小さい家でも大きな家でも全く同じである。同じ住まいである以上、ハッキリ言って性能面でのグレード分けと言うものは無いのである。もちろん、デザインなどは個々に違うが、対災害性能、防犯性能、断熱性能、耐用年数などは、現時点で当社が考える常識的な範疇でご提供する住まいは、常にどの家にも同じである。だから、積算してみて高くても安くてもそれをご提示するしかなくなる。またお客様とかけ引きなんて見っとも無いこともしたくない。素直にご提示をして、後は当社の金額的努力をさせて頂くのである。設計士も営業のこの努力に大いに期待している。コストダウンのために、実現したいデザインが崩れるのも嫌なのである。積算がはじく見積もり書が上がるのは、設計士もある意味お客様と同じ気持ちであるのかもしれない。

いずれにせよ、F邸お客様との本日のお打ち合わせは、先週と違い大変盛り上がり、楽しいお打ち合わせであった。そして次週次回作をご提示し、ご結論を頂くことになる。プランは優勢であるが金額面で当社不利。いつものパターンではある。住林さんと同等なのは、素敵なお住まいを作りたい気持ちである。



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