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"住まいの日記帳"


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No.47 淡路島 ”夢舞台” Sep. 1.2003 Mon

8月は、今夏珍しく暑い日があったにもかかわらずあまりもの忙しさにその暑さも気がつかなかった。
ようやく安らぐだろう9月を迎えたが、今度は、先月に作成した多くの図面の色々な問い合わせでその応対に苦しむ形で9月がスタートしている。

最近の不景気にもかかわらず、我々の仕事は相変らず忙しすぎる。
棟数は減少傾向にあるものの、図面の数や質、強いてはお客様への多様なニーズに合わせた細かいお打ち合わせなどなど、要素が増えている。

昔(15~20年ほど前)は、間取りの大まかなお打ち合わせだけで、図面を決定し工事に入っていたようだ。図面の枚数も数枚程度ということで逆に物足りなさを感じてしまう。

本当に好きなことだからじっくりと時間をかけ、お打ち合わせも図面作成もしていきたいのは、お客様も我々設計士も同じ気持ちである。

お打ち合わせではお客様は、あまり慣れてはいないだろうから、長時間のお打ち合わせが終わると大変充実されたご様子で、もう完璧だと思われることが多い。

しかし、我々設計士はそう簡単には終わることは出来ない。

完成したお住まいにお客様が末永く住んでいただくためにはそのご家族にふさわしいものを作り出さなければならないからだ。
その為には、自分がお客様になることが一番の早道なのだが、なかなかそうもいかない。
お打ち合わせの中で、そのヒントを絶えず見出そうとしているのである。
時にはお客様の現在のお住まいを拝見し、そのご家族の住み方を見たり、お仕事や経歴、家族の情勢などなどを見てプランのヒントを得る。
だから、いくらお打ち合わせをしてもこれで良いということはないのである。

もちろん我々はプロだから、ある一定のご満足はほとんどと言って良いほど頂けるのも事実である。
しかし、建築も性質上、常に向上心やオリジナリティを探求し続ける分野でもあるため、終わりがないのも事実である。

そんな我々にとって今月は刺激的な月なのである。
定期的に社内の設計有志が集って意見の交換会や社内外の建築作品を見て歩きまわったりとしている。

そして明日は、「夢舞台」。

淡路島にある、安藤忠雄作の「夢舞台」で、その建築、空間を体感しながら意見の交換会を明日、明後日で行うのだ。
社内の設計有志が全国から淡路島にやってくる。
もちろん、会社の行事とは一切関係のない有志自信の企画で好きなもの同志の集まりなのである。

安藤忠雄の建築を見ることは大変興味深く、その中から何を感じとることが出来るか、楽しみである。

そして、どれだけ影響されるか。
決して受け売りをするようなことはないが、創作意欲が掻き立てられ、また、感じ方にも変化が出ることは間違いないと思う。

そんな意味で大変楽しい9月でもあるのだ。
また、なんと、9月中頃には、社内の設計に安藤忠雄が特別に講演をしてくれるイベントもある。

常に向上しようとする我々設計士にとり大変に有意義な9月である。

特に先月より忙しかっただけに、少しリセットするのも大切なのである。



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