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"住まいの日記帳"


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No.48 紫檀7寸角の床柱 Sep.19.2003 Fri

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(左:床の間全景  右:柱脇のヒビ)


先月の忙しさからやや開放されている今日この頃。
じっくりと今お打ち合わせをすすめているT邸接骨院併用住宅を考えられている。
今日、明日をかけて今まで4回ほどお打ち合わせをしてきたものを図面化しているところである。

朝からそのT邸の図面を作成していたおり、AM11:00ごろある営業から電話が鳴った。

「Y邸の床柱が割れているらしい。どうしようか」

すぐにピンときた。
Y邸は、このHPでも紹介している「北本の家」のことで昨年の11月ごろお引渡しをしている。
素材にこだわられていたものだから、多くの部分で天然木の無垢を使用している。
もちろん和室の床柱も無垢を使用しており、乾燥によりヒビが入るものである。

Y邸は柱のほかに、建具なども反りが出たりと今まで何回か修正したり交換をしたりとしてきた。

そして今回和室の床柱となった。

もともと予想はしていただけに、また、そんなに無垢材を使用することも滅多にないことで、興味津々で

「じゃ、これから見てきますよ」

午後の図面作成を思いっきり明日に持ち越し、車で片道1時間半ほどかけて行って来た。

「こんにちは。柱を見に来ました~」

「まぁ~、まぁ~暑い中ご苦労様です」

「やっぱり、割れました?」

と、上の写真がそうであった。

昨年夏ごろお客様と一緒に関東中を探し回って見つけてきた紫檀の7寸角の大きな柱が見事割れている。
正面が割れていたと思っていたが、柱脇のほうである。
ちょうど節のなかで割れていて、このヒビはこれ以上大きくはならない感じである。

「柱脇だったんですね。でもよく気づかれましたね。」

「たまたま床を拭いていたらね、気づいてね。慌てて壺に水を差したわよ」

「一応、宇都宮の床柱屋さんを呼んで補修をしておきましょう。
でも湿気の多い夏でも割れるんですね」

「いいえ、最近久しぶりに掃除したものだから・・・」

「ハハ・・、そうですか・・・」

無垢材を使用することはもちろん高価であるが、同じ柄は一つとて無くその微妙で自然な色柄とそして経年による変化もまた楽しみとして用いられる。
一方今回のように、そのメンテも必要で建具とかになると、汚れたままにしておくとシミついたり、またフローリングと同様、ワックスがけなども必要になってくる。

使えば使ったで、そのメンテが大変に思われる人も多いが、その分、愛着も沸いてくるもので一部分に使って楽しむのも良いのかもしれない。



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