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"住まいの日記帳"


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No.18 競合 Jan.12.2003 Sun

昨日から土日恒例の打ち合わせデーだった。
打ち合わせが多すぎるのも大変だが、無さすぎるのももっと大変である。

昨日は、10時~15時半までN邸のお打ち合わせ。
本日は、10時~17時までS邸、18時~19時半までF邸のお打ち合わせだった。20時前に帰社し、20時半ごろ退社した。

一昨日より、今シーズン3度目の風邪をこじらせてしまい、昨日のお打ち合わせ前は結構きつかったが、いざお打ち合わせが始まると体の不調も忘れてしまい、体調が良くなっていることも良くあることだ。何かに集中すると体の不調も気にならなくなる。昨日もお打ち合わせ中に調子が戻り、終わってみれば本当に風邪を引いていたの?という感じである。
それにしても、秋から春にかけて、よく風邪をこじらせるのは小さい時から変わらない・・・

さて、本日のF邸はご契約前のお客様である。担当の営業マンも私も初めてお会いする方だった。
某不動産屋さんからのご紹介だが、土地の住み替えで今週末に土地の売買契約をされる予定になっている。そこでご新築されるということでご紹介を頂いたものである。

F邸お客様は現在、当社と住友林業さん(以下、住林さん)とでご検討されている。お客様のご意向もあり、不動産屋さんが当社と住林さん両方に紹介した次第だ。全くのイーブンで、完全な競合状態に入っている。

お客様とは、本日初めてお会いした形だが、やや住林さんの方が進んでいるご様子である。我々は今日そのご要望をお伺いに行った。

住林さんは過去何度も競合をさせて頂いているメーカーさんで、木造在来工法を中心に建築されている。もちろん住林さんも立派なメーカーであるので全く対等の競合となる。勝率については少し失礼かもしれないが、個人的にやや勝ち星が多いかな???

価格については、当社やや不利。一生懸命、施工技術をご説明しその差を埋めようとするのは必須である。

今回のF邸お客様もメーカー選択についてはそのプランで決めたいと、ハッキリおっしゃられた。色々お話をさせて頂き、我々もお客様がおっしゃるようにプランが決め手になることを感じた次第である。

プラン勝負は、もちろん我々設計士もプレッシャーがかかるところでもあるが、反面、色々面白いところもある。
一番興味深いのは、同じお客様の敷地で2つのプランが出来上がることである。色々、考えて作ったりするが、メーカーさんも違えば、担当設計士も違うと、プランも違う感じになる。他社さんのプランを見ることにより、違う視点を観察することが出来るのだ。
 正直なところ、教えられることもあれば、同じことを考えてることも多いので、図面から気持ちが伝わってきたりもする。
 会社の同じ部署の人間通しでも視点は違うが、他社さんとなるともっと違う。この辺を感じられるのは大変面白いのである。

来週末までに、F邸お客様にお作りするプランは、住林さんを全く意識しないこともないが、基本的には私の独断での視点でお作りすることになる。お客様に対しても、同じプランより違う方が参考になるでしょうし、我々もプランに対しては全責任を持たなければならない。そして、何よりもお客様と同等かまたは、それ以上に自分達が大好きな家にしたい。もちろん、お客様の数多くのご要望を全て取り入れてご満足のいく住まいにしなければいけない。でも、我々自身も納得のいく住まいにしたいのだ。

住林さんとも、今回また、競合させていただくが、お互い納得のいくプランをご提示させていただきたい。その上でお客様に時間をかけてご判断頂ければ良いと思う。



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