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"住まいの日記帳"


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No.10 住まいのイメージ Dec.12.2002 Thu

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(↑お客様のご要望)


今日は、午前中細かい変更依頼の作業を2件分素早くこなし、午後はゆっくり夕方までプランニング(間取りを作る作業)を行った。

M邸のプランニングは今回で2回目。前回のプランは家族構成だけしか伺っていなかったのでたたき台のプランだった。そのプランをご覧頂きいくつかのご要望が出てきた。

ご希望の規模は約40坪。4LDKの間取りだ。1階に独立した6帖の和室(床の間、広縁付き)、LDKと水回りが、2階には洋室3室のものだ。玄関は南入り玄関で玄関とホールを中心に西側に和室、東側にLDK、北側に水回りのプラン。

特徴は、リビング階段とリビングとダイニングがL型につながるものだ。その中で、物入れを極力多めに入れさせて頂いている。玄関から上がってのクローゼット、廊下には巾1間の家事収納、和室の押入は1間の巾、その他、リビング収納、厨房のパントリー、洗面所内の扉付き物入れなどご用意をしている。

もちろん2階にも納戸やWICも含め結構物入れがある。また、LDは約15帖、和室6帖、厨房4.5帖、2階の寝室は8.5帖、子ども室は6.5帖を2つ、40坪のなかでそれなりにまとめることが出来ているプランであった。

今日のプランニングを難しくさせた(一番の焦点)のは、新たに出てきたタタミコーナーと吹抜けだった。

タタミコーナーは、作るにはある程度の大きさにしないと意味がない。例えば、コタツが置けてかつ、寝そべられるだけの大きさが欲しい。また、タタミコーナーとリビングのソファーとTVの位置関係も重要だ。ソファーに座っている人、タタミコーナーに座っている人がリビングのテーブルを囲みながらTVを見ているシーンが一番使いやすいだろう。タタミコーナーも今まで数多くさせて頂いているのでそれなりの使いやすさがわかっている。ただ付ければいいわけではないのである。

また、吹抜けについても大きさとその配置位置が重要だ。大きさについては、やはりあまり小さいのでは見栄えがしない。小さすぎると煙突のように見えてしまう。最低、巾は1間と2~3尺、奥行きは1間と1尺は欲しい(経験上)。また、その配置は何か機能が欲しい。例えば、立体的になる空間を通し2階の廊下から見えるだとか、天窓を通し家の奥にも陽が入るようにしたい。住まいは実際に人が生活をして住まいとなるわけだから、デザインだけのデザインは意味がない。人が視覚的にも体感的にも感じることにより機能美があるデザインとして受け入れられる。

今日のプランニングの8割がたは、使い勝手の良いタタミコーナーと吹抜けをいかに前回のプランの良さを損なわず同じ40坪の中で作るかに費やされた。

プランニングには答えはなく、また可能性も無限大である。どんなご要望(常識的なところでの)も不可能ではないと思う。視点を変え、形を変え、考え方を変えることによりプランを作ることが出来る。今まで数多くのプランを作らせて頂いてそう思う。時々、迷宮入りすることもあるが、1日おいてまた考え出すとすんなり出来ることもある。

だから、今日のプランも結果的には、自分が満足のいくプランと住まいのイメージを作ることが出来た。

欲しい大きさのタタミコーナーと吹抜けを確保し、吹抜け越しにはスタディーホールと命名したちよっとした2階のホールにある多目的スペースを1階のリビングから見ることが出来る。少しお洒落な手摺が頭によぎる。

タタミコーナーは一部リビングから、一部食堂から使う形にしてタタミ上のテーブルと食堂のテーブルをつねげられるような形にしてみた。日替わりテーブルでの食事をしたり、食後寝そべる自分がそこに見える。

リビングでの家族団らんがお開きになると子ども達がリビングと階段を隔てる格子のパーティション越しに2階に上がる姿を見ながら、お風呂にでも入ろうかと思う。

そんな勝手な想像をしながらプランは出来た。後は、明日綺麗にまとめ後日お客様に自分の想像話しをさせていただく事になる。

こうやって考えると少し恥ずかしいがイメージが伝わりやすいのではないかと思う。



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